- 前田 英継
Windows Liveメール、サポート終了
このところ、お客様から多く問合せをいただいているのがこのWindows Liveメール2012のサポート終了に関することです。
正確に言うと、Windows Essentials 2012のサポート終了ですね。今月の10日にマイクロソフトのサポートが終了し、今後は更新プログラムが配布されなくなりました。
このWindows Essentials 2012には以下のプログラムが含まれています。
・Windows Liveメール
・フォトギャラリー
・ムービーメーカー
・Windows Live Writer(ブログ制作)
・One Drive(オンラインストレージ)
・Windows Live ファミリーセーフティー
また、Windows Liveメールのみをインストールして使っている方も多いですね。
Windowsのプリインストールメールソフトというと、XP時代にはOutlook Express、VistaになってWindowsメール、そして7になった時にはプリインストールメールソフトがなくなり、そこでWindows Liveメールをインストールして使用する方が多かったと思います。
そのWindows Liveメールのサポートが終了し、安全性という点で考えると当然ながら他のメールソフトを使用する必要性が出てくるわけです。(使えるうちは使うという考えは危険ですよ。自分は良くても周囲に迷惑をかける場合もありますので!!)
マイクロソフトオフィスがインストールされているのであれば、Outlookで対応できます。ただOutlookの場合は単純にメールソフトとして使いたいという方の場合には、機能過多な面もあります。
あるいはマイクロソフトオフィスがインストールされていないという場合、Outlook単体を購入することになりますが、大体、14,000円位でしょうか?できれば有償のものは避けたいという方も多い訳です。
あるいは、Windows8.1あるいは10にプリインストールされているメールアプリもあります。ただし、Windows8.1のメールアプリの場合、POPに対応していないという問題があり、一手間かかります。
Windows10のメールアプリになってPOPにも対応したのですが、このメールアプリには他のメールソフトからのデータのインポート機能がありません。最終的にデータ移行はできるのですが、これも一手間です。
こうやってみると、Windows Liveメールというのはとても「使える」メールソフトだったと言えますね。
こういう問合せをいただいた場合に、私がオススメしているのはMozilla Foundationが無償で提供しているメールソフト、「Thunderbird」です。
Mozilla FoundationはWebブラウザの「Firefox」を提供している非営利の組織です。(全くの余談ですが、世界的にみるとFirefoxはGoogleのChromeに次ぐシェアを持っています。)
「Thunderbird」はとてもシンプルにメールだけ使えればいいという方にはオススメのメールソフトです。またWindows Liveメールをこれまでずっと使っていたという方にとっても違和感なく操作することができるでしょうし、一度試してみる価値はあると思います。
Windows Liveメールからアドレス帳やアカウント設定、メールデータを移行することもできるのですが、その部分だけ少し複雑になっているので、次回の記事でそのあたりの方法を書こうと思っています。
