- 前田 英継
初、粟島!!
世間一般には3連休ですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私はこの土日、生まれて初めて粟島へ行ってきました。
正確には、新潟県の岩船郡粟島浦村と言います。
人口は10㎢にも満たず(東京都の荒川区位ですね。)、その小さな島に僅か367人の人々が暮らしている漁村です。
実は、私の妻の母の実家がこの粟島で、その縁があって今回初めての機会となりました。
粟島へは村上市の岩船港からカーフェリー(普通船)と高速船が出ています。所要時間は普通船で1時間半、高速船で1時間程。
新潟市から村上市までは車で1時間ちょっと掛かるくらいですので、都合2時間半程の旅程になります。ちょうど新潟市から佐渡汽船で佐渡島に渡る位の時間ですね。
正直、すぐ船に酔ってしまう体質なので心配していたんですが実際には海の景色を楽しみながら、あっという間の船旅でした。

写真は、船が残り20分位の所まで粟島に近づいた様子です。
雲は多かったのですが、風がなく船の揺れもほとんどありませんでした。普段本州側の海沿いを車で走っていると遠くに見える粟島が、この大きさに見えることに感動しました。

船旅を終え、義理の母親の実家で一泊です。
こんなに小さな島ですから、言ってしまえば何もありません。コンビニは一軒もないですし、商業施設というのは小さなお土産屋さんが数軒ある位。
普段の暮らしの中で、当たり前のように行っている一つ一つのこと。例えば、喉が渇いたらコンビニで飲み物を買ったり、風邪をひいたら風邪薬をどこかのドラッグストアで買ったり、こっちのスーパーよりあっちのスーパーが少し安いからと車で買い物に行ったり・・・それらができないということに当初不便さを予想していたのですが、実際に過ごしているとそんな不便を感じることは全くありませんでした。
もちろん、僅か一泊の旅行者ですから島で暮らしている人とは違います。実際島で暮らしている方は苦労される部分もあるとは思います。
ただそれ以上に、これらがないから不便かもしれないと思う、「これら」が実はどうでもいいものだったんだなと思います。なくても普通に暮らしていけるもの。それでも、「これら」の便利さを否定する気は全くありません。
でも「不便さ」という贅沢を味わいながら、二日間、心からリラックスして楽しく過ごすことができました。
多くの人々との繋がりに感謝しています。